ブルゴーニュの至宝「ムートンヌ」を知る

ワイン入門者
ムートンヌとはなんですか?

ワイン研究家
ブルゴーニュ地方のシャブリにある特級畑のひとつで、シャブリ・グラン・クリュムートンヌと記載できます。

ワイン入門者
もともと誰の畑だったのでしょうか?

ワイン研究家
シトー会修道院が所有していた歴史的な畑で、現在はドメーヌ・ロン・デ・パキが単独所有しています。
ムートンヌとは。
ムートンヌはフランスのブルゴーニュ地方、白ワインの名産地であるシャブリにある7つのグランクリュ(特級畑)の1つです。ヴォーデジールとレ・プルーズの畑にまたがっており、歴史的にシトー会修道院が所有していました。この畑は「シャブリ・グラン・クリュ・ムートンヌ」のラベルを貼ることが特別に認められています。現在は、ドメーヌ・ロン・デ・パキ(アルベール・ビショー社)が単独所有しています。
南南東向きの畑は、最大40度にもなる急斜面に位置しています。面積は2.35ヘクタールです。
シャブリ特級畑の王者「ムートンヌ」

シャブリ特級畑の王者「ムートンヌ」
ムートンヌは、シャブリ地区で最も有名な特級畑の1つとして知られています。その名声は、石灰質土壌と南向きの斜面という理想的な条件を備えていることに由来します。この畑では、シャルドネ種が栽培され、シャブリの典型的なミネラル感とエレガントな味わいを持ち、高い品質のワインを生み出しています。ムートンヌのワインは、クリスタルのように輝く黄金色と、レモンやグレープフルーツなどの柑橘系の香りを特徴としており、熟成を重ねると蜂蜜やトーストのニュアンスが加わります。その複雑でバランスのとれた味わいは、世界中のワイン愛好家に高く評価されています。
シトー会修道院の遺産

シトー会修道院の遺産
ブルゴーニュの中心部に位置するムートンヌは、歴史あるシトー会修道院の遺産に深く根ざしています。12世紀に創建されたシトー会修道院は、厳しい規律と簡素な生活様式で知られていました。修道士たちは農業やワイン造りに従事し、この地域の発展に大きく貢献しました。
ムートンヌのぶどう畑は、シトー会修道院が管理していました。修道士たちは、急斜面に段々畑を築き、ピノ・ノワールを栽培しました。修道院では、ワイン造りに苦心と情熱を傾け、独自の技術を開発しました。その結果、ムートンヌワインは「ブルゴーニュの至宝」として賞賛されるようになりました。
今日、ムートンヌのぶどう畑は、かつてシトー会修道院が所有していたものを引き継いでいます。醸造所は近代化されましたが、伝統的な製法は受け継がれています。シトー会修道院が築いた遺産は、息づくようにムートンヌワインに脈々と受け継がれ、ブルゴーニュの誇りとなっています。
シャブリのグラン・クリュに認められた唯一の畑

ブルゴーニュ地方を代表する銘醸ワイン、「ムルソー」の産地で特筆すべきは、シャブリのグラン・クリュに唯一認められた畑の存在です。グラン・クリュとは、フランスワインの格付け制度において、最高品質と認められる畑を表します。シャブリのグラン・クリュは7つありますが、このうち「レス・クロ・ド・ムルソー」のみが、ムルソーの畑に位置しています。この畑は、理想的な粘土質石灰岩土壌と、日当たりの良い南向きの斜面に恵まれ、シャブリの中でも特にエレガントで複雑なワインを生み出します。そのため、ムルソーの名声にさらなる輝きを加え、ブルゴーニュワイン愛好家から高い評価を得ています。
ドメーヌ・ロン・デ・パキのモノポール

ブルゴーニュの至宝「ムートンヌ」の中でも、ドメーヌ・ロン・デ・パキが独占所有する「モノポール」は特に注目に値します。この区画は、ピュリニー・モンラッシェ村の石灰岩質土壌に位置し、1.4ヘクタールの広さを誇ります。ロン・デ・パキのモノポールは、コート・ド・ボーヌで最も有名なグランクリュの1つ、「モンラッシェ」の斜面に隣接しています。
急斜面が生み出す卓越したワイン

ムートンヌはブルゴーニュの急斜面に位置する特異なテロワールであり、その傾斜がワインの卓越性を生み出しています。急斜面はブドウの木にストレスを与え、根を深い地中深くまで伸ばさせます。これにより、ブドウはミネラルを豊富に含んだ土壌から栄養を吸収し、複雑で骨格のしっかりしたワインとなります。傾斜はまた、ブドウ畑に最適な日当たりと水はけを提供します。冬の寒さからブドウを守る一方、成長期には適切な熱量を確保します。この厳しい環境は、質の高いブドウを生産し、ブルゴーニュのワイン愛好家にとって垂涎の的となっている、構造とフィネスを備えた卓越したワインを生み出しています。