ワイン用語『結実不良』とは?

ワイン入門者
ワインの結実不良について教えてください。

ワイン研究家
結実不良とは、開花や栄養状態などが原因で、果実が結実しなかったり、一部が小粒になったりする現象です。

ワイン入門者
フランス語ではランダージュと呼ばれるのですか?

ワイン研究家
はい。ランダージュは結実不良を意味するフランス語で、通気性がよくなることから好む生産者もいるそうです。
結実不良とは。
ブドウの用語である「ミルランダージュ」は、ブドウが結実しない、または一部が肥大せず小さいままになる現象のことです。開花後、天候や栄養状態などの要因により起こります。
日本語の「結実不良」はネガティブな響きがありますが、ミルランダージュと呼ばれるこの状態は、房の中でブドウの粒の間隔が空き、通気性が向上するため、好む生産者もいるようです。
結実不良とはどんな状態か

結実不良とは、ブドウ房が十分に発達せずに、小さな果実しか実らない状態を指します。通常、ブドウ房は30~100個の小さな果実で構成されていますが、結実不良では果実の数が少なくなり、疎らな房になります。この状態は、ブドウ木の受粉の不全や、病害虫の蔓延、極端な気象条件などが原因で起こります。
結実不良の原因

-結実不良の原因-
結実不良の発生には、天候条件や病害虫などのさまざまな要因が作用しています。特定の天候条件、特に開花期における極度の暑さや寒さは、受粉や受精を妨げ、結実不良につながる可能性があります。また、ブドウカイガラムシやハダニなどの病害虫は、ブドウの木の健康状態に影響を与え、果実の形成や成熟を妨げる場合があります。さらに、栄養不足や水管理の不適切さも、結実不良の潜在的な原因となる可能性があります。
結実不良のネガティブな影響

-結実不良のネガティブな影響-
結実不良は、ブドウの生育に深刻な影響を及ぼします。果実が正常に発達せず、小さくなったり、形がいびつになったりします。また、果実の数が減少するため、収穫量にも悪影響が出ます。
さらに、結実不良は果実の品質にも影響を及ぼします。ブドウの糖度は低下し、酸味が強くなる傾向があります。また、香りや風味が損なわれる可能性があり、ワインの質が低下してしまいます。
ミルランダージュの利点

ミルランダージュとは、ブドウが完全には熟さずに萎んでしまうという現象です。このプロセスには利点がいくつかあります。
一つ目に、ブドウの糖度が高まるという点です。ブドウが萎むと、水分が蒸発し、ブドウの糖度が濃縮されます。これにより、より甘く、風味豊かなワインが得られます。
二つ目に、タンニンの熟成が促進されるという点です。タンニンはブドウの皮や種に含まれる成分で、ワインに渋みを与えます。ミルランダージュによってブドウの表面積が減少すると、タンニンの熟成が加速され、より滑らかで複雑な味わいのワインになります。
三つ目に、ワインのアルコール度数が上昇するという点です。ブドウが萎むと、果肉中の水分が減少します。そのため、同じブドウの量からより多くの果汁を得られ、アルコール度数の高いワインが得られます。
生産者の対応

生産者の対応
ワインの結実不良は、生産者にとって大きな脅威となり得ます。結実不良が発生すると、収量が減少し、品質も低下する可能性があります。そのため、生産者は結実不良を防ぐために、綿密な管理を行います。
一般的な対策として、適切な剪定と葉取りがあります。剪定では、結実量を制御し、ブドウの木に十分な日光と風通しを確保します。葉取りでは、日差しを遮る葉を取り除き、ブドウの房に十分な光を当てます。また、土壌管理も重要で、適切な栄養素バランスが保たれるように施肥が行われます。
さらに、農薬や殺菌剤の使用も検討されます。これらは、ブドウを傷つける虫や病気からブドウを守るために使用されます。ただし、これらの化学物質は慎重に使用し、環境への影響に配慮する必要があります。