テロワールから生まれるテレ・ブランの魅力

ワイン入門者
「テレ・ブラン」の定義を教えてください。

ワイン研究家
ラングドック地方の古い白ぶどう品種で、突然変異しやすいという特徴があります。

ワイン入門者
他にどんな突然変異した品種がありますか?

ワイン研究家
黒果皮のテレ・ノワールとピンク果皮のテレ・グリが存在します。
テレ・ブランとは。
フランスのラングドック地方に伝わる古い白ブドウ品種「テレ・ブラン」。突然変異しやすい特性を持ち、黒ブドウ品種の「テレ・ノワール」やピンクブドウ品種の「テレ・グリ」も存在しています。温暖な気候でもよく酸味を保つ特徴があります。
テレ・ブランの起源と歴史

「テレ・ブラン」という呼称は、フランス南東部のジュラ地方に由来しています。この地域では、地元のブドウ品種である”サヴァニャン”から白ワインが生産されていました。中世、ジュラ地方はブルゴーニュ公国の領地でしたが、17世紀にフランスに併合されました。その際、ブルゴーニュ地方に存在した「テロワール」(土壌や気候などの地理的特徴)という考え方がジュラ地方にも伝わりました。この概念を白ワインに応用した結果、「テレ・ブラン」が誕生したのです。
多様なテロワールから生まれる個性

テロワールとは、ブドウの栽培に影響を与える地理的・環境的条件の複合体です。土壌組成、標高、斜面、日照量、降水量など、各テロワールの固有の特性は、ブドウの風味と味わいに大きな影響を与えます。このため、異なるテロワールで栽培されたブドウは、それぞれ独特の魅力を放つテレ・ブランを生み出します。
ブルゴーニュでは、石灰質土壌がミネラル豊かなテレ・ブランを生み出します。サンセールのフリント土壌は、革新的な味わいで知られるテレ・ブランに磨きをかけます。ロワール地方のシュナン・ブラン種から造られるテレ・ブランは、さまざまなテロワールによって、繊細な味わいのものから力強いものまで、幅広い表現を見せます。こうしたテロワールの多様性こそが、テレ・ブランの最も魅力的な特徴の一つなのです。
栽培と醸造のポイント

テロワールから生まれるテレ・ブランの魅力──その真髄は、厳選されたブドウの特性を最大限に表現することにあります。
テレ・ブランの美しさは、その生み出されるテロワール、すなわち気候、土壌、地形から生まれています。ブドウは、このテロワールに適応し、独自の個性を育んできました。そのため、ブドウの選定と醸造技法は、このテロワール固有の性質を反映させることが不可欠です。
食卓に彩りを添えるペアリング

食卓に彩りを添えるペアリング
テロワールが育むテレ・ブランは、単に味わうだけでなく、料理との見事なペアリングによってその魅力をさらに引き出します。その繊細な香りと爽やかな酸味は、さまざまな料理との相性に優れています。シーフードとの組み合わせでは、白身の魚のほのかな甘みとテロワールのミネラル感が調和し、料理の味わいを引き立てます。さらに、ハーブや柑橘類を使ったサラダとのペアリングも最適です。新鮮なハーブの香りとテロワール由来のフローラルな香りが重なり合い、爽やかで香り高い体験が得られます。
注目の生産者と銘柄

注目の生産者と銘柄
テロワールに恵まれたシャンパーニュ地方では、優れた生産者が名声を博しています。とりわけ注目されているのは、家族経営のランスン社です。1790年創業の歴史あるメゾンで、特級畑グラン・クリュのシャルドネを使用したエレガントな味わいのシャンパンを産み出しています。
ドン・ペリニヨンは、モエ・エ・シャンドン社が手がける最高級キュヴェです。ピノ・ノワールとシャルドネをブレンドし、熟成期間も長く、複雑で芳香な味わいで知られています。
また、テタンジェ社は、1687年創業の伝統あるメゾンです。シャンパン地方南部のコート・デ・ブラン地区に位置し、エレガントで洗練されたスタイルのシャンパンを産み出しています。