エンフォルカード:ワイン用語で知る伝統的なブドウの仕立て方

ワイン入門者
先生、「エンフォルカード」って何ですか?

ワイン研究家
エンフォルカードは、ポルトガル北部で伝統的に行われていたブドウの樹の仕立て方のことだよ。

ワイン入門者
どうやって仕立てるんですか?

ワイン研究家
木に蔓を絡ませるように仕立てるんだよ。高い位置に実るので、はしごをかけて収穫していたんだ。でも最近は棚仕立てや垣根仕立ての方が主流になっているよ。
エンフォルカードとは。
「エンフォルカード」と呼ばれるワインの用語は、ポルトガルの北部、特にミーニョ地方の伝統的なブドウの栽培方法を指します。この方法では、ブドウのつるを木に絡ませて仕立てます。つるは高い位置で実をつけるため、収穫の際にははしごをかけて行われます。かつてはヴィーニョ・ヴェルデなどのブドウ栽培で使われていましたが、現在では棚仕立てや垣根仕立てが主流となっています。
エンフォルカードとは?

エンフォルカードとは、伝統的なブドウの仕立て法の一種で、ブドウの木をらせん状にねじった形状に成形する方法です。この仕立て方は、日当たりと通気を確保するために考案されました。ブドウの木がねじれているため、葉っぱが太陽光を最大限に受け取ることができ、房が風通しよく生育します。この仕立て方は、ブドウの成熟を促進し、病気や腐敗を防ぐのに役立ちます。エンフォルカードは、主にフランスのブルゴーニュ地方やドイツのモーゼル地方で使用されています。
エンフォルカードの起源と歴史

-エンフォルカードの起源と歴史-
エンフォルカードは、ブドウ栽培における伝統的な仕立て方の一つです。その起源は古く、ワイン造りが始まった初期の頃にまで遡ります。中世のヨーロッパでは、ブドウの木は樹木に巻き付けられて栽培されていました。この方法では、ブドウの木に十分な日照が当たり、収穫量が向上しました。
19世紀になると、ブドウ栽培に革命が起きます。フランスのワイン生産地であるシャンパーニュ地方で、線で支柱された垣根状にブドウの木を仕立てるカンザメイヤン(カーテン方式)が導入されました。この方法により、ブドウの木の通気性と日照がさらに向上し、病気の発生が抑制されました。エンフォルカードはこのカンザメイヤンを改良したもので、より効率的に太陽光を取り込み、収量を増加させることを目的としています。
エンフォルカードで行われるブドウ栽培

エンフォルカードによるブドウ栽培は、伝統的なブドウの仕立て方のひとつで、その歴史は紀元前まで遡ると言われています。この手法は、主枝が地面に平行に這うように仕立てられ、そこから伸びる脇枝にブドウの房が育ちます。この仕立て方は、ブドウを日差しから守り、地面からの熱を保つことができます。また、この仕立て方は、ブドウの房の品質を高め、病気や害虫からの被害を防ぐのにも役立ちます。
なぜエンフォルカードは衰退したのか?

エンフォルカードという伝統的なブドウの仕立て方がありましたが、近年その数が激減しています。この衰退の主な原因は、そのコストの高さにあります。エンフォルカードは、樹を低く保ち、地面に沿ってワイヤーを張ることで、機械化が困難です。そのため、人件費が大幅に増加します。さらに、この仕立て方は病気に対する耐性が弱く、ブドウの収穫量を減らしてしまうという欠点もあります。こうした要因が重なり、エンフォルカードは徐々に姿を消していったのです。
現代のワイン造りにおけるエンフォルカード

現代のワイン造りにおけるエンフォルカード
現代のワイン造りでは、エンフォルカードは伝統的な仕立て方としてだけでなく、ブドウの品質向上という視点からも注目されています。エンフォルカードによって樹冠が減ると、日当たりや風通しが改善されます。これにより、ブドウがより均一に成熟し、病害の発生を抑えることができます。さらに、ブドウ房の重みが枝にかかることで、凝縮感のある果実に育ちます。こうした品質向上効果から、エンフォルカードは高品質ワインの生産に適した仕立て方として見直されています。