アルジョスとは?ポルトガル伝統のブドウ樹仕立て方

ワイン入門者
先生、アルジョスってどういう意味ですか?

ワイン研究家
アルジョスは、ポルトガル北部で伝統的に行われていたブドウの仕立て方だよ。

ワイン入門者
どういうやり方ですか?

ワイン研究家
花崗岩の支柱にブドウの木を絡ませていくんだ。主にミーニョ地方のヴィーニョ・ヴェルデに使われていたよ。でも今は棚仕立てや垣根仕立ての方が一般的になってきたんだ。
アルジョスとは。
アルジョスと呼ばれるこの用語は、ポルトガル北部のミーニョ地方で使用されていた伝統的なブドウの樹の仕立て方です。花崗岩の支柱に樹木を絡ませる手法を用いています。過去にはヴィーニョ・ヴェルデのブドウ栽培に活用されていましたが、現在は棚仕立てや垣根仕立てのほうが一般的な方法となっています。
アルジョスの概要

アルジョスは、ポルトガルのヴィーニョ・ヴェルデ地方で広く使用されている伝統的なブドウ樹の仕立て方です。この独特の手法では、ブドウの木が地面近くの枠組みの上に水平に支柱で固定され、地面から約1メートル上にブドウの房が位置します。アルジョスでは、ブドウの木が地面から隔離されるため、水分や養分へのアクセスが制限され、ブドウの質と収量が向上します。また、この仕立て方は風通しを良くし、病害を防ぎ、果実の成熟を均一に促進します。アルジョスは、ヴィーニョ・ヴェルデの特有の酸味と果実味のあるワインに貢献する重要な要素となっています。
アルジョスの起源

-アルジョスの起源-
アルジョスという伝統的なブドウ樹仕立て方法は、15世紀にポルトガルで生まれたと言われています。その起源は、ドゥエロ渓谷の急勾配の斜面でブドウを栽培する必要性から生まれました。当時は、地面に沿ってブドウの木を這わせる伝統的な仕立て方が一般的でしたが、急な斜面ではこの方法はあまり効果的ではありませんでした。
そこで、地元の農民たちは、ブドウの木を低く剪定して枝を支持するための支柱を設置する新しい方法を考案しました。これがアルジョスと呼ばれる現在の仕立て方法の原型となったのです。この方式は、急な斜面での栽培を可能にし、ブドウの収量と質を向上させるのに役立ちました。
ヴィーニョ・ヴェルデにおけるアルジョスの役割

北ポルトガルのミニュー地方で栽培される有名なヴィーニョ・ヴェルデワインは、その独特な酸味とフルーティーなアロマで知られています。このユニークな特徴を生み出すのに重要な役割を果たしているのが、アルジョスと呼ばれる伝統的なブドウ樹の仕立て方です。
アルジョスでは、ブドウ樹を地面から約1.5メートルの高さの支柱に這わせるように誘引します。これにより、ブドウ房が地面から離れて風と日光にさらされ、より健全に成長することができます。また、この仕立て方により、ブドウ樹の根がより深く広がり、土壌からより多くの栄養分を吸収することができます。
棚仕立てや垣根仕立てへの移行

棚仕立てや垣根仕立てへの移行
かつてはアルジョス式がポルトガルにおけるブドウ栽培の主流でしたが、近年はより効率的で生産性の高い方法として棚仕立てや垣根仕立てが普及しています。棚仕立てでは、ブドウの木を水平方向にワイヤーで誘引し、より多くのブドウを日差しに当てることで実の成熟を促進します。垣根仕立てでは、ブドウの木を垂直に棒の間に誘引し、機械による収穫を容易にします。これらの新しい仕立て方により、収量が向上し、栽培作業の合理化が図られています。
アルジョスの残存例

アルジョスの残存例
かつてはポルトガルのいたるところで見られたアルジョスですが、近年の農業技術の発達により、その数は激減しました。しかし、一部の地域では今でもアルジョスが残っており、その文化的価値を伝えています。ミラ・ド・ドロウ(ドウロ川流域)では、ドウロ渓谷の急斜面に沿って数多くのアルジョスが保存されています。また、ベラス・セラーダやセラ・ダ・エシュトレラなどの標高の高い地域でも、アルジョスが散見されます。これらの残存するアルジョスは、伝統的なブドウ栽培の知恵と、地域の文化遺産を物語る貴重な例となっています。