ワインの用語『病害』

ワイン入門者
『病害』とは何ですか?

ワイン研究家
『病害』とは、カビ系、細菌系、ウィルス系によって引き起こされるブドウの病気のことです。

ワイン入門者
カビ系の病害にはどんなものがありますか?

ワイン研究家
カビ系の病害には、ベト病、ウドンコ病、灰色カビ病、晩腐病などが代表的です。
病害とは。
ワイン用語:病害
ブドウの病害には、主に以下のような種類があります。
-カビ系-
* ベト病
* ウドンコ病
* 灰色カビ病
* 晩腐病
-細菌系-
* ピアース病
-ウイルス系-
* リーフロール
* コーキーバーク
カビ系の病害

-カビ系の病害-
ワインの生産において、「病害」という言葉は、ブドウ樹やブドウに対して有害となる病気を指します。カビ系の病害は、ワインの生産に深刻な影響を与える一般的な病害の一種です。これらの病害は、ブドウ樹の葉、果実、枝にカビの増殖を引き起こし、生育の阻害、果実の収量の低下、さらにはワインの品質の低下に至る可能性があります。
カビ系の病害を引き起こす一般的な菌類には、ブドウ疫病を引き起こす《Plasmopara viticola》や、白ブドウカビ病を引き起こす《Uncinula necator》などが含まれます。これらの病害は、湿気の多い気候やブドウ樹が密集している条件で発生する傾向があります。適切な病害管理戦略を実施することで、カビ系の病害の発生を抑制し、ワインの生産を保護することができます。
ベト病

–ベト病–
ベト病は、ブドウ樹に発生する真菌感染症で、ブドウ栽培では深刻な問題となっています。原因菌はプラズモパラ・ヴィティコラであり、湿気の多い地域や降水量の多い季節に発生しやすいです。ベト病は、葉に黄色または赤褐色の斑点を生じ、裏面にはカビ状の胞子が現れます。病気が進行すると、葉が枯れたり、果実が落果したりします。ベト病を抑えるためには、耐性品種の栽培、適切な剪定による風通しの確保、殺菌剤の散布などが有効です。
ウドンコ病

-ウドンコ病-
ウドンコ病は、ブドウの病害の1つで、白っぽい粉状の菌がブドウの葉や果実に付着することで発生します。菌は空気中に存在し、葉や果実の表面に付着すると、栄養源として葉緑素や果糖を吸収し、成長していきます。葉に付着すると、光合成が阻害されて葉の変色や枯れにつながり、果実に付着すると、果実の発育不良や品質の低下を引き起こします。感染が進むと、果実が褐変して腐敗することがあります。
灰色カビ病

–小見分け 灰色カビ病–
ボルドー地方に甚大な損害を与えているブドウの病気です。病原菌は、ボルドーの湿った気候でよく繁栄するボットリチス・シネレア菌です。果実が雨や露で湿っている状態で、菌が侵入します。感染した果実は腐敗し、やがて灰色のカビに覆われます。この病気は、ワインに腐敗臭や土臭さを与える原因となります。深刻な感染では、収穫期の果実の最大80%が破壊される可能性があります。
晩腐病

晩腐病は、貴腐菌と呼ばれるカビがブドウに感染することで発生するワインの病害です。ブドウが成熟した秋に、このカビがブドウの房に付着して小さな穴を開けます。すると、水分が蒸発してブドウが干しぶどうのような状態になります。
干しブドウの状態になったブドウには糖度が高く、このブドウから造られたワインは貴腐ワインと呼ばれ、独特の甘さと芳醇な香りを持ちます。ただし、晩腐病はブドウの収穫量を低下させ、ワインの生産量も減らしてしまうことから、病害として扱われます。