ララ・ネアグラ:モルドバの古代黒ブドウの謎

ワイン入門者
『ララ・ネアグラ』についての説明を教えてください。

ワイン研究家
『ララ・ネアグラ』は、モルドバ原産の黒ブドウ品種です。淡いルビー色で、エレガントでイチゴを想わせるフルーティーな香りが特徴です。

ワイン入門者
他の品種とのブレンドでも使われることがあるんですか?

ワイン研究家
はい、ボルドー系品種とのブレンドに使用されることがあります。また、ルーマニアでは『バベアスカ・ネアグラ』という名前で栽培されています。
ララ・ネアグラとは。
「ララ・ネアグラ」と呼ばれるこの黒ブドウ品種は、モルドバで古くから栽培されてきました。ワインからは、淡いルビー色と、エレガントでイチゴを思わせるフルーティーな香りが特徴的で、その華やかさから高級ワインの醸造によく用いられます。ボルドー地域の品種とブレンドされることも多く、ルーマニアでは「バベアスカ・ネアグラ」という名で栽培されています。
ララ・ネアグラの起源と歴史

ララ・ネアグラの起源は謎に包まれています。その名を初めて記録されたのは16世紀にさかのぼりますが、それよりもはるかに古い時代に存在していたと考えられています。伝説によると、このブドウは古代ギリシャの植民地によって持ち込まれたものだとも言われます。
モルダビアの歴史にララ・ネアグラが登場するのは18世紀頃。この地域で広く栽培されるようになり、「モルダビアの黒ブドウ」として知られるようになりました。19世紀には、ブドウの病害であるフィロキセラがヨーロッパを襲った際にララ・ネアグラは耐性があることが判明し、栽培面積がさらに拡大しました。
ララ・ネアグラの特徴

ララ・ネアグラは、モルドバ原産の古くからある黒ぶどう品種です。その特徴は、濃い紫色で、中程度の大きさで、楕円形の果実にあります。果皮は厚く、果肉はジューシーで、糖分と酸味のバランスが優れています。また、遅く熟す品種としても知られており、モルドバの気候に適応しています。この品種は、ワインの生産に使用され、フルボディで、香り豊かな、タンニン豊富なワインを生み出します。ララ・ネアグラは、モルドバの固有品種であり、その独特の特徴から、国内外で高く評価されています。
ララ・ネアグラの栽培地域の特性

ララ・ネアグラの栽培地域は、モルドバのプレーニー地帯(コーカサスの北東部、ウクライナの南西部に位置する)」に集中しています。この地域は、穏やかな気候、肥沃な土壌、豊富な日照」に恵まれ、ブドウ栽培に理想的な環境を生み出しています。ララ・ネアグラは、粘土質の土壌と石灰質の土壌」を好み、温暖な冬と暑い夏」という極端な季節変動にもよく耐えます。これらの特徴的な生育条件により、ララ・ネアグラのブドウは濃い色の果実と、独特で複雑な風味」を発達させるのです。
ララ・ネアグラを使ったワイン

ララ・ネアグラは多面的なブドウ品種であり、さまざまなスタイルのワインに使用することができます。フルーティーでタンニンが豊富で辛口のワインから、甘みの強いデザートワインまであります。ララ・ネアグラのワインは一般的に豊かな果実味とスパイシーなノートが特徴で、熟成能力にも優れています。
ララ・ネアグラの今後

ララ・ネアグラの今後については、楽観的な見方と悲観的な見方の両方が存在します。楽観的な見方では、希少性と独特の風味が高く評価され、ワインの生産者の間で人気が再燃するとされています。また、国際的なワインコンクールでの受賞が、このブドウの評判をさらに高めると期待されています。
一方で、悲観的な見方では、栽培面積の減少と気候変動がララ・ネアグラの存続を脅かすとされています。栽培面積が小さいため病気や害虫の影響を受けやすく、気候変動による干ばつや極端な気温も栽培に悪影響を与えています。また、他の品種に比べて収量が少なく、利益を追求するワイナリーでは栽培を敬遠する傾向があります。