ぶどう品種『バッフス』とは?

ワイン入門者
バッフス品種の特徴を教えてください。

ワイン研究家
バッフスは、シルヴァーナ、リースリング、ミュラー・トゥルガウを交配して誕生した品種で、フローラルでマスカットのような香りが特徴的です。

ワイン入門者
バッフスの栽培状況はどうなっていますか。

ワイン研究家
1990年代初頭にピークを迎えましたが、その後栽培面積は減少傾向にあり、2014年時点では約1,800haで、主にラインヘッセンとフランケンに集中しています。早熟で糖度が上がりやすい品種で、リースリングに適さない畑でも栽培できます。
バッフスとは。
バッフスは、1930年代にシルヴァーナとリースリングを交配させ、さらにミュラー・トゥルガウを掛け合わせて誕生した品種です。
フルーティーな香りとマスカットのような香りで知られ、1970年代に人気を集めました。栽培面積は、ピークを迎えた1990年代初頭から減少傾向にあり、2014年時点では約1,800haに達しています。
おもにラインヘッセンとフランケンで栽培されており、リースリングとは対照的に早熟な品種で、糖度が上がりやすいという特徴があります。リースリングでは不向きな畑でも栽培できるため、重宝されています。
交配から誕生した品種

『バッフス』は交配から誕生した品種です。親品種は『ミュラー・トゥルガウ』と『ジルヴァーナ』で、1972年にドイツで育成されました。ミュラー・トゥルガウはアロマティックな品種として知られ、ジルヴァーナは酸味があり、適応性の高い品種です。バッフスは、両方の親の特徴をうまく受け継ぎ、香りのよさと爽やかな酸味のバランスがとれた品種として評価されています。
フローラルな香り

フローラルな香りバッフスは、その魅力的なフローラルな香りに特徴があります。この品種のワインには、バラやライラック、スミレを連想させる繊細でエレガントなアロマが漂います。この香りは、ワインに心地よい複雑味を与え、フルーティーで花の香りに包まれたような体験を提供します。このフローラルな性質は、バッフスのワインを他の品種と区別し、爽快で芳醇な飲み心地を生み出します。
1970年代のブーム

1970年代のブーム
1970年代は、バッフス品種にとって飛躍の時代でした。その耐寒性と病気への強さが認められ、欧米諸国で広く栽培されるようになりました。特にドイツでは、バッフスが白ワイン用の主要品種となり、ドイツワインの復興に大きく貢献しました。当時のドイツでは、白ワインの人気が急速に高まっており、バッフスの辛口でフルーティーな味わいが消費者に受け入れられたのです。その結果、バッフスの栽培面積は急拡大し、ドイツ全土のぶどう畑で広く見られるようになりました。
栽培面積の減少

栽培面積の減少
かつてはドイツで広く栽培され、ワイン醸造の主要品種の一つであったバッフスですが、近年では栽培面積が大きく減少しています。これは主に、この品種が病気や害虫に弱いということが原因です。ボトリティス菌やウドンコ病に特に弱く、気候条件によっては収量が大幅に低下してしまいます。さらに、この品種は成熟に時間がかかり、収穫時期が遅くなるため、涼しい気候の産地では栽培が難しいとされています。これらの要因が重なり、バッフスの栽培面積は年々縮小傾向にあります。
リースリングとは対照的な品種

リースリングとは対照的な品種
リースリングとは対照的に、「バッフス」は果実の熟成が早く、糖度が非常に高くなります。リースリングの爽やかな酸味とは異なり、バッフスは柔らかく丸みのある酸を持つのが特徴です。また、リースリングの繊細なアロマが柑橘系フルーツや花であるのに対し、バッフスのアロマはトロピカルフルーツやハチミツなどのより豊かな風味が特徴的です。さらに、バッフスはリースリングよりもボディが重く、長期熟成を経ることで複雑さやコクが増します。