復活の白ブドウ、マラグジアの魅力

ワイン入門者
先生、マラグジアについて教えてください。

ワイン研究家
マラグジアはギリシャの白ブドウ品種だよ。マスカットやブドウのようなアロマティックな品種で、樽熟成にも適している。

ワイン入門者
いつから栽培されているんですか?

ワイン研究家
1970年代に一度消えたと思われていたけど、大学を中心とした栽培・研究により、今ではギリシャで広く植えられているんだ。
マラグジアとは。
「マラギュジア」は、ギリシャ原産の白ブドウ品種です。1970年代に絶滅したと考えられていましたが、大学を中心とした栽培と研究により、現在ではギリシャで広く栽培されています。マスカットやハーブなどの芳香性の品種ですが、樽熟成にも適しています。
消えたブドウ品種の復活劇

元来、白ワインの産地として名高いフリウリ地方で、マラグジアは人気の品種でした。しかし、19世紀後半の大流行病、フィロキセラによって、他の多くの品種と同様に、マラグジアは畑から姿を消しました。その後の再建時には、より収量の多い品種が優先され、マラグジアは忘れ去られていきました。
マラグジアの特徴と魅力

マラグジアの特徴と魅力
マラグジアは、その繊細さと優雅さで知られる、フレッシュでフルーティーな白ブドウ品種です。この品種の特徴は、緑がかった黄色の果実味で、柑橘系の香り、特にグレープフルーツやライムが際立ちます。ほのかな花の香りと、爽やかでバランスの取れた酸味が特徴です。
マスカット香るアロマティックな味わい

マスカット香るアロマティックな味わい
マラグジアの最も特徴的な特徴はその芳醇でアロマティックな香りです。マスカットの品種で知られるテリノール化合物が豊富に含まれており、マスカットグレープフルーツやライチを連想させるさわやかな香りが漂います。口に含むと、豊かなフルーツのフレーバーが舌の上で弾けます。グレープフルーツ、パッションフルーツ、アプリコットの風味に加え、ほんの少しのスパイシーなニュアンスが感じられます。
樽熟成で深まる複雑味

樽熟成は、マラグジアにさらなる複雑味をもたらします。樽のオーク材由来の香ばしいヴァニラやバター、ナッツのニュアンスがワインに溶け込みます。熟成期間が長くなるにつれて、これらのフレーバーがワインに調和し、丸みのある、厚みのある味わいを生み出します。また、樽熟成はワインにストラクチャーとタンニンを与え、長期熟成にも耐えられるようになります。
ギリシャで広く栽培される白ブドウ

ギリシャで広く栽培される白ブドウ として知られるマラグジアは、ギリシャで最も人気のあるワイン用ブドウ品種の一つです。その起源は古代ギリシャに遡り、ギリシャ全土で栽培されていますが、特にペロポネソス半島と中央ギリシャ地方でよく見られます。マラグジアは、その多様性、適応性、そしてワイン製造時の柔軟性が特徴です。ワインは、果実味のある辛口から中程度の甘口まで、さまざまなスタイルで生産されています。