樹上で育つブドウ『オジャレシ』の魅惑

ワイン入門者
オジャレシブドウの樹の仕立て方について教えてください。

ワイン研究家
以前は樹を高く仕立てていましたが、現在はギュイヨなどの一般的な仕立て方が多いです。

ワイン入門者
オジャレシブドウの適した土壌について教えてください。

ワイン研究家
石灰質の土壌に向いています。
オジャレシとは。
「『オジャレシ』とはジョージアの方言で「樹に育つブドウ」を意味します。ジョージア北西部山岳地帯が原産の黒ブドウ品種で、フィロキセラが侵入するまではジョージア中央部や山岳地帯で背の高い仕立てで作られていました。現在は主にギュイヨ仕立てが一般的です。
オジャレシは石灰質の土壌を好み、スパイスやバラに似た独特の香りを持ちます。発芽が早く、熟期も早いです。従来は甘口ワインが作られていましたが、近年ではサペラヴィとブレンドした高品質な辛口タイプも作られています。」
ジョージアの山岳地帯の贈り物

ジョージアの山岳地帯の贈り物
ジョージアは、ブドウ栽培とワイン造りの長い歴史を誇る国です。その豊かな山岳地帯からは、独特で魅惑的なブドウ「オジャレシ」が生まれました。オジャレシは、標高の高い急斜面で伝統的な手法で栽培されています。太陽の恵みと急斜面の排水性が、ブドウに複雑で豊かな風味を与えています。ジョージアの伝統的なブドウ栽培技術と恵まれた自然環境が、この稀少なブドウを生み出しているのです。
フィロキセラ以前の背高仕立て

フィロキセラ以前の背高仕立て
以前、ヨーロッパではブドウは高木の樹木に沿って蔓を這わせた「背高仕立て」で栽培されていました。この方法ではブドウの樹は3~5メートルの高さまで成長し、房は地面から高く吊り下げられていました。この仕立て方は、ブドウの果実が病害虫から守られ、風通しや日照に恵まれ、品質の高いブドウが得られました。しかし、19世紀後半にヨーロッパにフィロキセラというブドウネアブラムシが蔓延し、ヨーロッパのブドウ畑に壊滅的な打撃を与えました。フィロキセラはブドウの根に寄生し、樹を枯死させてしまったのです。
石灰質土壌が育むスパイスの香気

オジャレシは、樹上に育つ珍しいブドウの一種であり、その独特な味わいが注目されています。このブドウが栽培されているのは、石灰質の土壌を特徴とする地域です。この石灰質土壌が、オジャレシに複雑かつ魅惑的なスパイスの香りを与えています。土壌中に含まれるミネラルがブドウの果実に溶け込み、柑橘系やハーブを彷彿とさせる豊かなアロマを生み出すのです。
晩熟で甘口からドライタイプへ

晩熟で甘口からドライタイプへ
オジャレシは、その成熟の遅さで知られています。他のブドウ品種が熟す頃でも、オジャレシはゆっくりと熟していきます。この遅れが、このブドウの特徴的な風味に貢献しています。
晩熟により、オジャレシはブドウの樹に長く留まり、糖分が徐々に蓄積されます。その結果、甘く濃厚なワインが生産されます。しかし、収穫時期を遅らせると、ブドウは乾燥し、糖分の一部が失われます。このことで、甘口からドライタイプのワインまで、さまざまな風味のワインを造り出すことができます。
サペラヴィとのブレンドで高まる品質

サペラヴィとのブレンドで高まる品質
オジャレシは単独でも魅力的なワインを生み出しますが、近年では他の品種とのブレンドでもその威力が発揮されています。特に、ジョージアの伝統品種であるサペラヴィとのブレンドは、オジャレシの豊かな果実味とサペラヴィのしっかりとしたタンニンとのバランスが絶妙です。このブレンドは、複雑でフルボディーのワインを生み出し、長期熟成にも耐えられます。ジョージア国内では、オジャレシとサペラヴィをブレンドしたワインが高く評価されており、国際的なワインコンクールでも注目を集めています。