ゴッセ – 伝統に根差したシャンパーニュの宝珠 – WINE365｜ワインの知識とぶどうの品種＠ワイン研究家

ゴッセ – 伝統に根差したシャンパーニュの宝珠

ワイン入門者

ゴッセのワインについて教えてください。

ワイン研究家

ゴッセは、16世紀に設立された歴史あるシャンパーニュの生産者です。

ワイン入門者

ゴッセのワイン作りの特徴について教えてください。

ワイン研究家

ゴッセのワインは、自然な果実味を表現するために、マロラクティック発酵を行いません。

ゴッセとは。

由緒あるシャンパン産地のひとつ、「ゴッセ」は、1584年にアイ村の評議員、ピエール・ゴッセによって設立されたワイナリーです。自然な果実味を引き出すために、創業以来変わらずマロラクティック発酵を行わずに醸造しています。

ゴッセの誕生と歴史

ゴッセは、1584年にランス市でエティエンヌ・ゴッセによって設立された、フランス最古のシャンパンハウスの一つです。このハウスは、ランスの地下に広大なセラーを所有しており、ヴィンテージワインの熟成に最適な環境を提供しています。ゴッセは、フランス革命の時代に難を逃れ繁栄し、19世紀半ばには世界の主要市場に輸出されるようになりました。20世紀の初めに、ゴッセはボランジェ家に買収され、現在もこの由緒あるワインメーカーの傘下で運営されています。今日、ゴッセは、伝統的なシャンパン製法へのこだわりと、洗練されたエレガントなワインで知られています。

マロラクティック発酵をしない伝統

ゴッセの伝統的なシャンパーニュ造りの特徴の一つは、マロラクティック発酵を行わないことです。マロラクティック発酵は、リンゴ酸をより柔らかく味わい深い乳酸に変える二次的な発酵プロセスです。しかし、ゴッセでは、このプロセスを意図的に回避することで、シャンパーニュのフレッシュで酸味のある特徴を維持しています。これにより、ゴッセのシャンパーニュは際立ったミネラル感とキレのある酸味が特徴となり、食事と完璧に調和します。

ブドウ畑の特徴と栽培

ブドウ畑の特徴と栽培ゴッセのグラン・クリュとプルミエ・クリュにランク付けされたブドウ畑は、コート・デ・ブランとモンターニュ・ド・ランスの肥沃な石灰質土壌に広がっています。ゴッセは、栽培における持続可能性を大切にしています。除草剤や殺虫剤に頼らず、土壌の自然なバランスを尊重したビオディナミ農法を実践しています。熟練したブドウ栽培者は、各区画の固有の特性を深く理解し、それぞれの区画に合った栽培方法を決定しています。この卓越した栽培手法により、ゴッセのシャンパーニュに複雑さとエレガンスがもたらされているのです。

ゴッセのシャンパーニュの特徴

ゴッセがつくり出すシャンパーニュは、その独創性と芸術品としての価値で高く評価されています。その特徴は、ピュアでエレガントな味わいにあり、使用するブドウの品質と、それらを絶妙にブレンドする技術のたまものです。ゴッセのシャンパーニュは、ピノ・ノワール、シャルドネ、ピノ・ムニエの3品種を使用しており、それぞれが独自の個性を発揮しています。そのブレンドの妙により、複雑でありながら調和のとれた風味が生まれます。また、ゴッセのシャンパーニュは、長期熟成により、深みのある味わいを得ています。熟成期間は、ノンヴィンテージで3年以上、ヴィンテージものでは8年以上にも及びます。この熟成により、ゴッセのシャンパーニュは、トーストしたナッツ、ブリオッシュ、ハチミツのニュアンスが加わり、豊かで複雑な味わいへと昇華します。