幻のぶどう品種、フレイザ

ワイン入門者
フレイザってどんな品種ですか?

ワイン研究家
フレイザはイタリアのピエモンテ州とロンバルディア州で栽培される黒ブドウ品種です。房は長くて、収量が多いのが特徴です。

ワイン入門者
いつ頃から栽培されているんですか?

ワイン研究家
はっきりとした起源はわかっていませんが、1517年に記載のある『fresearum』が起源ではないかと言われています。
フレイザとは。
-フレイザ-
-品種の背景:-
イタリア、ピエモンテ州とヴァッレ・ダオスタ州で主に栽培される黒ブドウ品種。起源は不明だが、1517年の「fresearum」という記録が由来ではないかと推測されている。
-特徴:-
房は中程度から大きく、収量が豊富。果実は暗赤色で、厚みがあり、タンニン分が豊富。
-歴史と産地:-
かつてはピエモンテ州全域で広く栽培されていたが、第二次世界大戦後に生産量が減少した。現在では、フレイザ・ダスティ、フレイザ・ディ・キエーリ、ランゲの各DOCワインや、ピエモンテ州のIGTブレンディングワイン、ヴァッレ・ダオスタ州のIGTブレンディングワインに広く使用されている。
フレイザの由来

「幻のぶどう品種」として知られるフレイザの由来は、1996年に山形県の農家である鈴木憲一氏が交配によって誕生させました。鈴木氏は、「山形5号」と「ベーリーA」という2つの品種をかけ合わせて、この新しい品種を作り出したのです。フレイザという名前は、フランス語で「イチゴ」を意味する「fraise」に由来しています。これは、フレイザがイチゴのような甘酸っぱい味わいを持ち、果皮が赤紫色をしていることにちなんでいます。
フレイザの特徴

幻のぶどう品種として知られるフレイザは、その特異な特徴で知られています。ワインにすると、深いルビーレッドの色調を呈し、熟したベリーやプラムの豊かなアロマが漂います。味わいはフルボディで、なめらかなタンニンとバランスの取れた酸味が特徴です。フレイザの果実は皮が厚く、果肉が詰まっています。生育が難しいため、希少な品種となっています。
かつてのフレイザの隆盛

かつて、フレイザはカリフォルニアワインのスターでした。その甘さと鮮やかな赤色が、愛好家たちを魅了しました。フレイザは、ワイン産業で最も人気のある品種の一つとなり、カリフォルニアのワイン生産の9%以上を占めるまでになりました。その人気は、著名なワイン評論家が絶賛したことにも後押しされました。フレイザは、受賞歴のあるワインを生み出し、その名声は世界中に広まりました。しかし、このブームは長くは続きませんでした。
戦後のフレイザの衰退

戦後のフレイザの衰退
戦後、日本のブドウ栽培は台風の被害やブドウネアブラムシの蔓延により大きな打撃を受けました。フレイザも例外ではなく、これらの問題の影響を強く受けました。さらに、当時主流となっていた大粒のブドウ品種に押され、栽培される面積は次第に縮小していきました。その結果、フレイザは幻の品種となり、市場から姿を消すこととなったのです。
現代のフレイザ

現代のフレイザを思わせる新たな発見
幻のぶどう品種として語り継がれる「フレイザ」の歴史は、何世紀も前に遡ります。しかし近年、この伝説的な品種に思いがけない接近を果たしました。現代の栽培家たちが、フレイザに驚くほど似通った遺伝的特徴を持つぶどう品種の栽培に成功したのです。この「現代のフレイザ」と呼ばれる品種は、フレイザの華やかなアロマと複雑な味わいを彷彿とさせ、失われたとされた遺産を再生する可能性を秘めています。