オーセロワ:ピノ・ブランの亜種ではないシャルドネの兄弟

ワイン入門者
オーセロワってどんな品種ですか?

ワイン研究家
オーセロワはアルザス・ロレーヌ地方で栽培される白ぶどう品種です。ピノ・ブランの亜種とされてきましたが、DNA調査でシャルドネとガメの兄弟であることがわかりました。

ワイン入門者
ピノ・ブランとは違うんですか?

ワイン研究家
はい。近年の研究では、オーセロワはピノ・ブランの亜種ではなく、別の品種であることが判明しました。オーセロワはピノ・ブランよりも酸が穏やかです。
オーセロワとは。
アルザスの白ぶどう品種「オーセロワ」は、アルザス・ロレーヌ地方で多く栽培されています。かつてはピノ・ブランの亜種とされて、オーセロワを使ったワインにも「ピノ・ブラン」の名称が認められていましたが、最近のDNA分析により、シャルドネやガメと兄弟関係にあることが判明しました。ピノ・ブランよりも酸味が穏やかなのが特徴です。
また、フランス南西地方の一部では、「オーセロワ」という名称は、赤ワイン用黒ぶどう品種のマルベックを指すことがあります。
アルザスのワイン法におけるオーセロワ

アルザスのワイン法では、オーセロワはピノ・ブランの亜種ではなく、シャルドネの兄弟と位置づけられています。これは、両者が同じ遺伝子型を共有していることを示しています。しかし、オーセロワはピノ・ブランよりも成熟が遅く、より酸味のある辛口ワインを生産します。この特徴は、アルザス地方の冷涼な気候と、石灰質の土壌に由来しています。オーセロワは通常、グランクリュ地区に植えられ、特にコクのある、ミネラル豊富なワインを生産することで知られています。
DNA調査が明らかにしたもの

「DNA調査が示したもの」
長年、オーセロワはピノ・ブランの亜種であると考えられていましたが、DNA調査によってこの説は覆されました。実際、調査ではオーセロワはシャルドネとピノ・ノワールの自然交配種であることが判明しました。この発見により、オーセロワのユニークな特徴が明らかになりました。オーセロワは、シャルドネのエレガントさとピノ・ノワールの力強さを併せ持ち、バランスの取れた複雑なワインを生み出します。
ピノ・ブランと異なる酸味

ピノ・ブランとの異なる酸味ピノ・ブランとオーセロワはどちらも酸味がありますが、その性質は異なります。ピノ・ブランは、より明るくクエン酸の多い酸味を持ち、フレッシュで爽やかな印象を与えます。一方、オーセロワの酸味はよりマイルドで、リンゴ酸が豊富です。このため、オーセロワはより複雑で重厚な味わいのワインになります。
南西地方での別名

南西地方では、オーセロワは「メルロ・ブラン」という別名で呼ばれています。これは、「白いメルロ」という意味で、オーセロワが赤い品種であるメルロと密接な関係があることを示しています。この別名は、オーセロワが南西地方で広く栽培されており、地元では馴染みのある品種であることを表しています。
ワインに個性を与えるオーセロワ

オーセロワは、ピノ・ブランの亜種ではなく、シャルドネの兄弟に相当するブドウ品種です。このユニークな品種は、ワインに独特の個性を付与します。オーセロワのワインは、典型的にはシャルドネよりも酸味が強く、果実味が豊富です。若い頃に飲まれることが多く、柑橘系の果実やリンゴ、洋梨などのフレーバーが特徴です。また、マロラクティック発酵を行われることが多いので、クリーミーでナッツのような風味が加わります。その酸味と果実味のバランスが、オーセロワワインを食事と合わせるのに適したものにしています。特に、魚料理やシーフード料理との相性が抜群です。