甘味果実酒とは?日本の酒税法上の分類と種類

ワイン入門者
先生、甘味果実酒について教えてください。

ワイン研究家
甘味果実酒とは、日本の酒税法上でワインに分類されるお酒のうち、酒精強化ワインやフレーバードワインに属するものを指します。

ワイン入門者
酒精強化ワインとフレーバードワインの違いは何ですか?

ワイン研究家
酒精強化ワインは、ワインにブランデーなどの蒸留酒を加えてアルコール度数を高めたものです。一方、フレーバードワインは、ワインに果物やハーブなどの香料を加えたものです。
甘味果実酒とは。
ワインの分類の一つで、甘味果実酒と呼ばれるタイプがあります。日本の酒税法では、酒精強化ワインやフレーバードワインは甘味果実酒に分類されます。
甘味果実酒の特徴と定義

甘味果実酒の特徴とは、果実を原料として糖分を加えて醸造したお酒を指します。醸造工程では、果実をすりつぶし、砂糖と酵母を加えて発酵させます。発酵完了後、基酒を添加してアルコール度数を調整し、半年以上貯蔵・熟成させて完成します。
甘味果実酒の定義は酒税法によって定められており、果実の汁または果実の搾りかすを原料に、アルコール分5度未満かつ糖分を30度以上含んだお酒とされています。糖分30度以上という条件があるため、甘みが強く、リキュールに近い口当たりが特徴です。
酒精強化ワインとは

-酒精強化ワイン-
酒税法では、酒精強化ワインは「アルコール度数が14度以上のブドウ酒であって、糖分の含有量が100ミリリットル当たり40グラム以上」と定義されています。ベースとなるのはワインで、蒸留酒が添加され、アルコール度数をアップさせます。これにより、より甘みのある濃厚な味わいに仕上がるのです。
フレーバードワインとは

-フレーバードワインとは-
「フレーバードワイン」とは、果実やスパイスなどを使用して風味を付加したワインのことです。果実を使用して風味付けした場合は「フルーツワイン」とも呼ばれます。
フレーバードワインは、酒税法上は「雑果果実酒」に分類されます。雑果果実酒は、果実やスパイスなどの植物性の原料をエチルアルコールに浸漬したり、エキスを抽出して造る、果実酒の一種です。
ただし、一定の要件を満たす場合に限り、フレーバードワインは「リキュール」に分類されることもあります。リキュールは、果実やスパイスに加えて、砂糖や香料などを加えた甘い酒です。フレーバードワインがリキュールに分類される要件としては、エチルアルコールの分量が15%未満であることや、糖分量が一定量以上含まれていることなどが挙げられます。
甘味果実酒の原料と製法

甘味果実酒の原料と製法
甘味果実酒は、その名の通り、果実を主原料として砂糖やはちみつかアルコールを添加して作られます。使用する果実は、梅、桃、ぶどう、みかん、ゆずなど、種類はさまざまです。製法は、果実を洗浄・破砕し、砂糖やはちみつの他に少量の酒精を加えて発酵させます。発酵が終了したら、アルコール度数や甘さを調整するために追加のアルコールと砂糖を加え、熟成させることで完成します。甘味果実酒は一般的に、アルコール度数が10~15度程度で、果実の甘さと酸味がバランスよく調和しています。
甘味果実酒の市場動向と人気銘柄

甘味果実酒の市場動向と人気銘柄
近年、甘味果実酒の市場は急速に拡大しています。その背景には、健康志向の高まりや、手軽に果物の味わいとアルコールを楽しめるという手軽さが支持を集めていることが挙げられます。特に、女性や若い世代を中心に人気が高く、果実本来の甘味を生かしたフルーティーな味わいが好まれています。
大手メーカーや地場産業が参入し、市場は多様化しています。定番の梅酒や桃酒に加え、いちご酒やマンゴー酒など、果実の種類も豊富に展開されています。また、スパークリングタイプやリキュールタイプなど、商品形態もさまざまです。その中でも、特に人気のある銘柄としては、サントリーの「山崎蒸溜所限定 山崎蒸溜所貯蔵 梅酒 山崎熟成」、梅乃宿本店の「紀州の梅酒 紀州」、チョーヤ梅酒の「The CHOYA」などが挙げられます。