「新潟県産ぶどう品種『越後ベシ・エー』の特徴」

ワイン入門者
「マスカット・ベーリーA」って、日本で作られたぶどうなんですよね?

ワイン研究家
その通りです。1927年に新潟で交配された、日本固有の品種です。

ワイン入門者
「マスカット」って名前が入ってるけど、マスカットと関係あるんですか?

ワイン研究家
親に「マスカット・ハンブルグ」という黒い果皮のマスカットが使われています。そのため、明るい外観と甘い香りが特徴です。
マスカット・ベーリーAとは。
「マスカット・ベーリーA」というワイン用ブドウ品種の名称を聞くと、海外産のブドウのように感じられるかもしれません。しかし、実は1927年に新潟県の岩の原葡萄園の川上善兵衛氏が親株を掛け合わせて誕生させた、日本固有のブドウ品種なのです。
マスカット・ベーリーAは、「ベーリー」と「マスカット・ハンブルグ」をかけ合わせて誕生しました。特筆すべきはその香りの良さで、ほのかにイチゴや綿菓子のような甘い香りがします。味の特徴としては、フレッシュで弾けるような果実味、意外にもしっかりとしてキリッとした酸味、軽やかで滑らかなタンニンが挙げられます。まさに「フルーティー」という言葉がぴったりの味わいですね。ちなみに、マスカット・ベーリーAの後にAが付いているのは、過去に同じ親から「マスカット・ベーリーB」という品種が生まれたことが由来しています。
明るい外観

明るい外観『越後ベシ・エー』は、その鮮やかな紫色の果皮が際立つ、見た目に美しいブドウです。果実は中粒で、果皮にはブドウによく見られるブルーム(白っぽい粉状の物質)がほとんどありません。そのため、鮮やかな果肉色がそのまま外見に表れます。また、果肉は緻密で、果汁が豊富に含まれているのも特徴です。
甘い香り

香りは、果実の重要な特徴のひとつです。「越後ベシ・エー」は、爽やかでフルーティーな香りを放ちます。主な香気成分はエステル類で、リンゴや洋ナシを思わせる爽やかな香りが特徴的です。また、モンテルプルチアーノ種由来のテパノンやリナロールが含まれており、ジャスミンやバラを彷彿とさせるフローラルなニュアンスも感じられます。これらの香りの調和により、「越後ベシ・エー」は他品種にはない独特で魅力的な香りを備えているのです。
フレッシュな果実味

「フレッシュな果実味」において、「越後ベシ・エー」は際立った個性を見せています。成熟時には果実から濃厚で爽やかな果実の香りが漂い、口に含むと甘酸っぱさが絶妙に調和します。そのコクのある味わいは、まさに「ベリーの宝石」と称するにふさわしく、余韻まで心地よさが続きます。鮮やかな果実の風味が特徴で、単体で食べても、スイーツや料理のアクセントとしても幅広く楽しめます。
鋭い酸

鋭い酸
『越後ベシ・エー』のもう一つの特徴は、その鋭い酸味です。この酸味は、従来のぶどう品種にはない独特の風味を生み出しています。ブドウの果実は一般的に糖分が多く酸味が少ないのですが、『越後ベシ・エー』は酸味が際立っています。この酸味が、甘さと酸味のバランスを絶妙に調整し、爽やかな味わいを実現しています。鋭い酸味によって、後味がすっきりとして、食事にもよく合います。
軽やかでまろい渋み

「軽やかでまろい渋み」というは、新潟県産のぶどう品種「越後ベシ・エー」の味わいの特徴を表しています。この品種の渋みは、舌に軽く触れるような軽やかさで、決して強いものではありません。さらに、まろやかな甘みと酸味が渋みを包み込み、バランスの取れた味わいに仕上がっています。この渋みが、越後ベシ・エーに独特の奥行きと複雑さを加えているのです。