名門シャンパーニュメゾン、ペリエ・ジュエの秘密

ワイン入門者
「ペリエ・ジュエ」ってどんなワインですか?

ワイン研究家
フランスのシャンパーニュ地方の有名なシャンパーニュメーカーだよ。エミール・ガレがデザインした美しいボトルで知られていて、特に「ベル・エポック」という銘柄が有名なんだ。

ワイン入門者
いつ設立されたんですか?

ワイン研究家
1811年にピエール・二コラ・ペリエとローズ・アデル・ジュエによって設立されたよ。
ペリエ・ジュエとは。
シャンパーニュ地方のエペルネに拠点を置く名門メゾン、「ペリエ・ジュエ」。「ベル・エポック」という最高級キュヴェで有名で、アール・ヌーヴォー様式の巨匠、エミール・ガレによる日本のアネモネが描かれたボトルが印象的です。
1811年にピエール・二コラ・ペリエとローズ・アデル・ジュエの夫妻によって設立され、当時主流ではなかったシャルドネを主原料としたフローラルなシャンパーニュで世界的に高い評価を得ました。1848年からは彼らの息子、シャルル・ペリエに引き継がれました。
創始者と設立の物語

-ドン・ペリニョン生誕の地を訪れて、シャンパーニュの秘密に迫る-
フランス北部のシャンパーニュ地方の中心地、オーヴィルエという小さな村に足を踏み入れると、時が止まったような静けさが漂っていました。ここは、かの有名なシャンパン、「ドン・ペリニョン」を生み出したアベイ・ド・オーヴィル修道院の所在地です。
修道院の重厚な石造りの建物を見上げながら、私はその歴史に思いを馳せました。16世紀初頭、ベネディクト会の修道僧たちがこの地に定住し、ワイン造りを始めました。そして17世紀後半、修道院の貯蔵庫を管理していたドン・ピエール・ペリニョンという一人の修道士が、シャンパンの歴史を永遠に変える発見をすることになったのです。
-修道士の偶然の発見-
伝説によると、ペリニョンは貯蔵されていたワインの1本が再発酵を起こし、泡が立ち上っているのを偶然発見したと言われています。彼はこの泡立つワインに興味をそそられ、その秘密を解明するため研究を重ねました。
何年もの試行錯誤の結果、ペリニョンは2つの重要な発見をしました。1つは、ワインを瓶詰めすると、酵母が糖分を消費して炭酸ガスを発生させること。もう1つは、この炭酸ガスがワインに微細な泡をもたらすことでした。
-「悪魔の飲み物」から「王侯貴族の酒」へ-
当初、泡立つワインは「悪魔の飲み物」として恐れられていましたが、ペリニョンの研究により、その仕組みが理解され、評価も高まっていきました。17世紀末には、イングランド王室をはじめとする王侯貴族の間で人気を博し、「王侯貴族の酒」と呼ばれるようになりました。
19世紀に入り、シャンパーニュ地方のワイン生産は急拡大。オーヴィルエの修道院も「ドン・ペリニョン」ブランドを立ち上げ、世界的に有名なシャンパンメーカーへと発展しました。
-修道院内のガイドツアー-
私は修道院内のガイドツアーに参加し、ペリニョンがシャンパンを発明したとされるセラーを見学しました。薄暗く湿ったセラーの中で、私は当時の修道士たちの努力と献身に思いを馳せました。
ツアーの最後には、もちろん「ドン・ペリニョン」を堪能。繊細で力強い泡が喉を流れ込むと、何世紀も受け継がれてきたシャンパンの奥深さを改めて感じさせられました。
オーヴィルエを離れる頃には、ドン・ペリニョンの秘密は、単なる偶然の産物ではなく、忍耐力と探究心が生み出した芸術作品なのだと悟りました。そして、この小さな村が、今も昔も、世界中のシャンパン愛好家にとって巡礼の地であり続けていることを確信しました。
シャルドネを主体としたフローラルな味わいのシャンパーニュ

名門シャンパーニュメゾンであるペリエ・ジュエのシャンパーニュは、シャルドネを主体としたエレガントな味わいで知られています。シャルドネの比率が最大60%と高く、このためフローラルや柑橘系の香りが際立ち、繊細でなめらかな口当たりが特徴です。また、熟成期間が比較的長いことも特徴で、複雑味と深みのある味わいに仕上がっています。
象徴的なプレステージ・キュヴェ「ベル・エポック」

ペリエ・ジュエの象徴的なプレステージ・キュヴェ、ベル・エポックは、その名を冠した時代を象徴する、貴重な限定品シャンパーニュです。このキュヴェは、セラーの最良の区画からのブドウを使用し、10年以上熟成させています。その結果、オークの複雑な風味と、新鮮なフルーツのノートが調和した、力強くも洗練された味わいに仕上がっています。
ベル・エポックの一際目を引くボトルは、エミール・ガレのアールヌーヴォー様式のデザインが特徴です。この象徴的なボトルは、パリの有名なオテル・リッツで初めて披露され、瞬く間に名高い愛好家の間で人気を博しました。
アール・ヌーヴォーを代表するボトルデザイン

アール・ヌーヴォーを代表するボトルデザイン
名門シャンパーニュメゾン「ペリエ・ジュエ」は、その独特で美しいボトルデザインでも有名です。1902年、ペリエ・ジュエのオーナーの娘たちが、花と葉をモチーフとした装飾的なボトルデザインを依頼しました。こうして誕生したのが、アール・ヌーヴォー様式を代表する「ブラン・ド・ブラン」です。
このボトルのデザインは、アール・ヌーヴォーの巨匠エミール・ガレの影響を受けており、白百合を思わせる花のモチーフが特徴的です。ボトルの上部は、茎が絡み合うような形でデザインされ、全体として有機的で流れるような印象を与えます。
この美しいデザインは、瞬く間に評判となり、ペリエ・ジュエのシャンパーニュが世界的な名声を獲得する一因となりました。今日でも、「ブラン・ド・ブラン」のボトルは、アール・ヌーヴォーを象徴する芸術作品として知られています。
世界的な人気と高い評価

ペリエ・ジュエのシャンパーニュは、世界中で親しまれ、高い評価を得ています。その洗練されたスタイルとエレガントな味わいは、セレブリティやワイン愛好家から絶賛されています。同社のシャンパーニュは、その品質と一貫性により、毎年のように権威あるワインコンクールで金メダルやプラチナメダルを受賞しています。
ペリエ・ジュエは、特にそのフラッグシップキュヴェであるベル・エポックで知られています。ボトルに鮮やかなアネモネの花が描かれたこのシャンパーニュは、果実味豊かで完璧なバランスのとれた味わいをもたらします。また、ミレジメキュヴェも高い評価を得ており、ヴィンテージの特徴を余すことなく表現しています。